「借金が雪だるま式に増大」-「NPM予算編成」は中止すべき
                                     2004年 4月
 東京では、今年もまた桜が例年になく早く開花しました。これも地球温暖化、東京のビル化の影響でしょうか。
 4月1日から新年度がスタートしました。文京区の16年度予算は「NPM予算編成」に基づくものですが、この予算編成の特徴は「各部枠の設定」、「各部ごと複数年での借金返済」です。
 各部が使える予算を「各部枠」とし、それに「政策枠」等をプラスした「要求限度額」を各部に割り当てます。各部は16年度に行う事業計画に基づき「事業費」を算出し、その「事業費」が各部の「要求限度額」を超えた場合、超過分を各部の借金とし、各部が複数年で返済するという仕組みです。
 文京区には総務部、区民部、福祉部等16の部局があります。福祉部などは、生活保護、児童扶養手当など法律で定められ、義務として行わなければならない事業が多く、近年それらの費用が増加する傾向にあります。また、介護保険部も介護保険利用者が予想以上に伸び、それに伴う介護給付費の増大により、介護保険部から介護保険特別会計への繰出しが急増しています。しかし今回、そのような各部が置かれている状況を全く考慮せずに「各部枠」を設定したため、当初、福祉部で約6億円、介護保険部で約4億円という巨額の借金となりました。再配分を行い、最終的には福祉部で4億8千万円、介護保険部で2億4千万円になりましたが、この借金を両部は来年度から返済しなければなりません。
 しかし、もし来年度も今年度のような予算編成を行えば、福祉部や介護保険部は今年度と同様の借金が出ることは必至で、今年度の借金返済に新たな借金が加わり、両部の借金は雪だるま式に大きくなります。事業をこれ以上削減することが困難な福祉部にとっては、人件費の削減、つまり保育園等の民間委託を促進するしか借金返済の道はありません。
 各部が行う事業を無視した「各部枠」の設定そのものが誤りであり、「各部ごと複数年での借金返済」も机上の空論であることを指摘し、私たち「市民フォーラム」は16年度一般会計予算に反対しました。